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IHI、ベトナムに機械工場 アジア全域に出荷
2013/09/25
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IHIはベトナム北部のハイフォン市に大型の機械工場を建設する。

  HIはベトナム北部のハイフォン市に大型の機械工場を建設する。ビル工事に使うクレーンや地下道を掘るための掘進機などを生産、アジア全域に出荷する。複数の製品を手掛ける海外の機械工場の建設は同社として初めて。ベトナムは人件費が安く、コスト競争力に優れる。中東やアフリカとも近く、将来は新興市場への輸出拠点として活用したい考えだ。

 機械工場の床面積は1万平方メートル規模で、2014年度中にも着工する。投資額は10億~20億円となる見通し。ハイフォン市のディンブー工業団地に橋梁部材の製造工場向けとして同社が長期リースで確保している約14万平方メートルの用地内に建設する。

水門やクレーン、掘進機といった大型機械に加え、建設機械、ガスタービン向けの部品や消波ブロックなどをカバーする。徐々に製品数を増やし、18年度をメドにアジア全般における機械・鋼構造物の中核製造拠点とする。

 同社はベトナムで、世界最大級の斜張橋「ニャッタン橋」の橋桁を製造するなど複数の実績を持つ。同国の安価で豊富な労働力、アジア各地への運搬輸送の利便さなどを生かす。インフラ整備が進んでいる中東、アフリカなどへの掘進機やクレーンなどの輸出も視野に入れる。

 IHIは15年度を最終年度とする中期経営計画で、売上高に占める海外比率を12年度の4割弱から5割に引き上げる方針を掲げている。特にアジアではボイラーや建設機械の市場が成長すると想定、売上高を12年度の1165億円から2400億円へと倍増させたい考えだ。

日系新聞9月25日より

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